Heart は、端的に言うと「汎用人工知能会話システム」です。俗に「ぼっと」や「人工無脳(人工無能)」、「chatter bot」と呼ばれる、仮想人格系との会話を楽しむものの進化系です。
Heart は、数ある会話ソフトの中でも高度な汎用性を持っていて、人格のデータとソフトが完全に分離しています。このことによって、複数の全く異なる人格を演じることが可能になっています。つまり、Heart は「人格データの再生プレーヤー」とでも呼べるかもしれません。現に、たくさんの人格が Internet 上で公開されています。
また、Heart は Heart 権利章典 の下で配布されています。
名前や性別、誕生日など、人格はユーザーのデータに応じた振る舞いをします。また、起動された日付や回数を記憶しておくことも可能なので、さらに細かい振る舞いが可能です。
人格データは単純なテキストファイルなので、簡単に自分で作ることができます。また、その人格データを自由に配布することができます。独自のスクリプト言語 HeartScript を使うことによって、高度な処理も行うことも可能です。
Heart は、処理系であるシステムと、データの集合体である人格に完全に分離しているため、データさえあれば、複数の人格を切り替えて楽しむことができます。
プラグインを組み込むことによって、HeartScript を拡張したり、様々な処理を追加できるようになります。
実はこれが最大の特徴かもしれませんが、Heart はソフトウェアの基本情報であるソースコードが公開されています。これによって、不具合の発見などが早まって開発効率が上がったり、ユーザーの声が即座に反映されるようになります。また、手を加えて独自のソフトウェアを作ることや、Windows 以外の他プラットフォームへの移植も可能になります。詳細は Heart 権利章典 を参照してください。