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2004/01

01/31

気付かせてあげる。

ターニングポイント

たまには足をとめて周りを見るのも悪くない。

01/30

「ぴったりんこ」という表現を目にしたのはいつだったか。

後期時間割確定

-- M Tu Th
11:00- - CS1Bh Lecture CS1Bh Lecture
13:00- - HC1h Tutorial -
14:00- CS1Bh Lecture AI1Bh Laboratory -
15:00- CS1Bh Tutorial AI1Bh Tutorial -
16:00- AI1Bh Lecture AI1Bh Lecture AI1Bh Lecture
17:00- HC1h Lecture HC1h Lecture HC1h Lecture

一週間って三日しかなかったんですね。

というわけはなく。ぐあー。火曜日きついです。帰る時間も遅くなりましたし。

あ、AI, CS, HC はそれぞれ Artificial Intelligence, Computer Science, Human Communication の略です。何の躊躇も無く略せるところがなんとも英語らしいですね。

01/25

幸せとシアワセとしあわせを。

teratti の英国奮闘記 47

なぜか Stirling Castle へ。前にも書いたかもしれませんが、BT の請求書で Stirling 市内にすんでいることを証明できれば入場料不要です。前回来たときはあまり見て回れなかったので、少しゆっくり目にぐるりと。雨が降ったりして大変でしたが、なかなか充実した時間でした。Palace が改修のための調査で閉鎖されていたのはちょっと残念。

途中 Argyll and Sutherland Highlanders の museum で剣の形のペーパーナイフを一丁買いました。ペーパーナイフって、大きさも価格もお手頃で一応の実用性も備えていますから、結構好きなんです。物の割に £10.99 でちょっと高いかなあと思ってしばらく悩んだのですが、思い切って購入。スタンド付きでちょっと立派です。どうでもいいですけど、一丁と言うと大げさですね。

今日は 1 月 25 日、Scotland の国民的詩人 Robert Burns の誕生日。今夜は Burns Night です。Haggis などの Scotland 料理を食べる人が多く、実は Haggis を食べるのは 1 年に 1 回この日だけという Scottish も少なくないとか。普段なら Haggis は申し訳程度にしか置いていないスーパーマーケットも、ここ数日は特設コーナーで売り込んでいました。

僕も Haggis は今日が初めてでした。簡単に言ってしまえば、羊の臓物版ソーセージ(の中身だけ)。Potato, Carrot & Swede の mash と混ぜながら食べました。独特の味だとさんざん聞かされていたのでびくびくしていましたが、一旦口にしてみれば案外いけるものです。でも、さすがに癖は強いので、たくさん食べられるものじゃないのは確かですね。

夜になって、ペーパーナイフはどうも Argyll and Sutherland Highlanders と何の関係も無さそうだということが判明。せめて箱にはそれらしき印刷があるだろうと思っていたのに、それも無し。しかも MADE IN SPAIN とか書いてあります。

詐欺だー。

01/24

アリス病。

teratti の英国奮闘記 46

Class Exams は 22 日(金)に終わったので、ほっと一息といったところです。昨日は母が友達に Crieff に連れて行ってもらうというので、図々しくも一緒に行ってきました。今日は久しぶりに Somerfield でお買い物したり。

さて、試験期間の名物といえばご存知「げんじつとぉひ」でございます。今までだと気の向くままにリンクをたどるだけで終わったりしていましたが、今の接続環境ではそれも無理。というわけで、ちょっと濃い内容の Web ページ(主に掲示板類)をじっくり読むという方向に行ってしまったのです。

内容はといえば、日本人の英語論諸々、国際関係の中での日本(特に日中関係)、それと帰国子女関係です。どうも重い話題ばかりなので、気分がよくなることは無かったように思います。日本人による英語に関する薀蓄はもういい加減にうるさく感じるようになってきましたが、残り 2 つに関しては、ただ自分の視野の狭さと不勉強を実感するのみで、とにかく途方に暮れたい方にはぴったりの話題かもしれません。

それでも強く思ったのは、日本人はもっと帰国子女の声に耳を傾けなければならないということでありました。帰国子女の方々の中にはさっぱりと日本を見捨てられる方も少ない少なくないようですが、日本のためを思って建設的な意見を出しておられる方も多いのです。日本の中から見ているだけではまず気付かないだろうことをずばずばと指摘できる人材は、全く貴重としか言いようがありません。まあ、僕はそんなところまで到底到達できませんけどね、もちろん。

リフレッシュできたのかできていないのかよく分からないまま、後期の授業は明後日から普通に始まってしまいます。あーあ。

01/21

そこにあるような感覚。

びびび

そうだ、ピアノは鍵楽器なんだ。

01/20

ご注文はお決まりですか?

もういちねん、まだいちねん

一元二次方程式の一般解を思い出せない僕って一体……。

01/19

寺島宗則は英国に密航していた。

teratti の英国奮闘記 45

Class Exam 第一弾でありおそらく最大の山であろう AI1Ah が完了です。いろいろと錯乱状態なので、いろいろと見逃してやっていただけると幸いです。

Mobcap → (検閲削除)。

ごめんなさい、僕の成人式は来年なんだそうです……。

米国の某大学で tenure をお取りになった某さん曰く、中国人学生は溢れてるけど、中国人教授に会ったことなんて無いね(意訳)。

面白い。極めて面白い。

01/13

見えなくても。

teratti の英国奮闘記 44

雪だ。

空が徐々に明るんでくる朝食時、目の前に現れたのは一面の雪。どうりで寒いわけです。昨夜は全然そんな気配は無かったのになぁ。深夜目が覚めたとき、カーテン越しに外が明るく感じたのはこのせいですね。

外に出てみると、寒さも確かに気になるけれど、いつもより明るい世界がどこか嬉しい。1cm は確実に積もってます。まだほとんど足跡の無い世界で、何度も後ろを振り返りながら、いつもよりちょっぴり時間をかけてバス停へ。

人里から離れた頃、バスの車内からは真っ白に染まった丘のいつもと違う姿が楽しめます。少し曇り気味で朝陽は見えません。ぼんやりとした空間で、丘と空の境が白に曖昧になるとき。いつになくいい気分で夢の中へ。

で、Edinburgh には雪なんてどこにも見当たらない。がっくり。

本来そんなに雪ばかり降るものでもないらしいですが、それでもここ数年はずいぶん減っていて、それはこの冬も同じだとか。大阪でも、僕が小学校低学年の頃は積もってたんですけどね。長期的に見て当然の気温上昇ならいいんですが、やっぱり温暖化が少しは関係してそうな気がします。

Stirling に帰ってくると、まだまだ雪が残っているのに驚き。朝とは違って半分溶けてきてるので、滑って危ないです。でも、何度もこけそうになっても笑っている自分が嬉しい。

01/10

よ、よよ欲求不満っ。

フロッピーディスク救済失敗

とある方面からフロッピーディスクが読めなくなったというお話が。もちろん 2HD です。お話を聞いたところ物理的な破損が関係してそうだったので無理っぽいな……とは思いつつ、試行錯誤開始。

とりあえず家で用意できる FDD は、ThinkPad A31 の FDD、VAIO 用 USB FDD、父が持っていた正体不明の USB FDD の 3 つ。素直に読もうとするとフォーマットされていないと判断されるのは、どれも同じ。Vector で「復元」というソフトウェアを探してきたものの、そもそもこのままでは API 経由でアクセスできない模様。

途中経過は飛ばして結論だけ言うと、VAIO 用 USB FDD でchkdsk /rが有効でした(on Windows XP Pro SP1)。結構長い時間がかかりましたけど、基本的に FAT テーブルの修復が完了。ただ、そのフロッピーにはいくつかファイルがあったのですが、まさにお目当てのファイルだけが一部欠損した(していた)模様……。がっくり。

お目当てのファイルは某社 PowerPoint のファイル。サルベージしたファイルそのままだと、(ファイルパス)の種類のファイルは、PowerPoint では開けません。とか言われます。ほほう、では「ファイルを開く」ダイアログでプレビューを表示できるのはなぜか聞いてみたいものです。

まあ、普通に考えればプレビュー作成時にはデータの整合性を厳密にチェックしてないか、どこかにプレビュー画像を持っているかのどちらか。後者は処理時間が少しかかっていることから可能性薄。じゃあ、ヘッダが欠落してる可能性もあるか、ということで単純な PowerPoint ファイルと比べてみてもいまいち分からない。手元にバイナリエディタがないので適当に境界を見つけて Delphi で切り貼りしてみるものの、やはり単純な構造ではないようで残念ながら追跡断念。

いやもう、お目当てのファイルだけが復元できなかったってのは精神的ダメージ大ですね……。ぐさぐさ。

01/09

もしも Batman の邦題が「蝙蝠男」だったら。

teratti の英国奮闘記 43

今日は朝一で Old College 内にある Registry で試験登録。試験といっても目前の Class Exam ではなくて、5 月か 6 月にまとめて受ける Degree Exam なんですけどね。どうせ年の初めに授業登録はしてるんですから、試験も自動で登録してしまってもらって構わないのになあ、と思うのは僕だけでしょうか。この登録が遅れると £20 の罰金があります。

そのあと Appleton Tower でいつも通り Linguistics の授業が始まるのを待っていたのですが、なぜか先生がいらっしゃらない。珍しいなあと思っていると、いつもの開始時刻より 10 分ほど過ぎた時点で生徒がぞろぞろと外へ出ていき始めました。休講の告知があったわけではないようなので、自主的な判断ですね。さらに 5 分ほど経つともうほとんど人が残ってなかったので、僕も退散しました。本来の終了時刻のちょっと前に一度覗いても人はほとんどいなかったので、結局いらっしゃらなかったんでしょう。たぶん。

実は、こちらの大学で僕が受けるはずの講義がなくなったのはこれが初めてです。僕の受けている授業が特別なのかもしれませんけど、学期の初めに配られる syllabus でどの日に何をするかが割ときっちりと決まっているので、抜かせないんだろうと思います。半年だけ来て Degree を取って帰る人もいるので、その Degree を出す側として適当な授業をするわけにはいかないのは当たり前かもしれません。ちなみに今日の授業の syllabus での予定はというと、なぜか曖昧になってました。休講への布石だったんでしょうか :)。

でも、今日の授業はそれだけなんですよね。バス代 £5 返してくれたりはしないですし……。あーあ。

01/07

歴史に if は禁句だが、物語は if から始まる。

「個人主義」の不安

友人 Fumbler 君の日記で秋刀魚屋さんの Web サイトが紹介されていて、なんとなく思い出したことが。わかつきめぐみ作品に関しては Fumbler 君を通して間接的にお世話になっているとも言えるので、まあいろいろとごにょごにょ。

その Web サイトには「個人主義」について書かれた文章(URL 紛失; さがさないで探してください……)があって、かなり共感させられました。細かいスタンスに違いはあるでしょうが、基本的には今の僕の行動原理と大差ありません。

でも、この個人主義は不安を抱えています。個人主義中心の社会が実際に形成される可能性は怪しいのではないか、という不安です。なぜなら、この個人主義が「面倒くさがりの理論」だからです。

さすがに端折りすぎなので、少し詳しく書きます。社会がこの主義を中心に構成されるようになるには、何をおいてもまず、それを支持する人をどんどん増やさないと話になりません。しかし、そんなことが本当に起こりうるのでしょうか。

個人主義に基づいて行動すれば、行動の選択は(その人が想像できる範囲での)総合的な利益・不利益の判断に従って行われます。では、個人主義を広めるために他人に積極的に働きかけていく、というのはこの原理からすれば取るべき選択肢でしょうか。おそらく、少なくとも現時点でのほとんどの社会において、答えは否でしょう。

なぜか。それは、それに付随する不利益が大きすぎるだろうことが容易に想像できるからです。とりあえず流されておけばとりあえず生きていける時代において、人がわざわざ考え方を変えるというのはとても難しいことです。普通であれば普通の人生をまっとうできることになっている社会で、そもそもこの考え方を理解しようとする気がある人がどれだけいるというのでしょうか。そんな人々に個人主義を説いたところで、無視されるだけならまだしも、逆に反発を受けて社会的に立場が危うくなりかねません。

その結果、個人主義に従って行動する人は、よほどの場合を除いて他人に個人主義を強く勧めることができません。つまり、この社会における個人主義は、ある意味で理想論に過ぎないのです。「面倒くさがりの理論」であるがゆえに、それが現実に広まる可能性は限りなく低い。今のところ、個人主義が進む道は夢の中にしかないと僕は考えます。

というか

きりきり勉強しなさいってば。

ひいいい。

こうして人は(以下略

01/04

よくわかるよくわかる***。

teratti の英国奮闘記 42

やったー。冬休みの課題一応終了!
「おつかれさま」
いったいこの喜びをどう表現すれば!?
「踊るとか?」
自己流でよければもうなんでも。にょー。(部屋を飛び出す)
「……もちろん、英語で歌いながら」
(ぴたっ)
「……」
ふ、ふえ……。
「おつかれさま」

というわけで、というわけです……。気がつけば明後日から大学です。気がつけば借りた 15 冊の本は読んでません。気がつけば学期が始まると間もなく試験週間です。気がつけば東方も以下略。略略略。

課題というのは主に 4 つありまして、AI, Computer Science, Linguistics それぞれに 1 つづつと、AI の tutorial で出されたものが 1 つ。Computer Science のは当然のように Java ですが、高々 200 行で済む程度。Tutorial のはとある paper の summary を書けばいいだけなので、適当に。それでもしんどいですけど。

一番の難物は AI の本課題で、Philosophical Issues Essay Assignment。とある paper に書いてある考えをとある視点から見て説明した上で、自分の感じたことを 1500 語程度で書けという指示です。まあどうにかなるでしょ、と最初は思っていたのですが、よくよく見てみると「エッセイの書き方」みたいな指示文書が付いてきていて、そこには「題材に書いてあることを再生産するだけじゃだめ。創造的に……」(意訳)とかなんとか。そんなこと言われても、課題の指示が基本的に再生産なんですけど……。少なくとも表現の仕方を変えろということなのでしょうけど、日本語ならまだしも、英語で表現のバリエーションをさっぱり持っていない僕はどうすれば。どうすればいいんでしょうか。あぅ?

どうにかこうにかそれを片付けるだけで、もう年明け前でしたよ。というわけで年末年始は Estonian の解析に明け暮れておりました。これが Linguistics の課題。エストニア語から例文(単語で区切られた発音のみ)がほいほいと挙げてありまして、そこから文法を割り出せ、と。これはパズルみたいで面白かったです。説明も、エッセイじゃありませんから、淡々と書いても問題ないので気が楽ですし。厳密にやろうとするとデータ数が少なすぎて困ったり、発音記号の入力に手間取ったりはしましたが、一応終了。その後に最初に書いた残りの 2 つをががっとやっつけて完了です。

やれやれと一息つきたいところですが、やはりそうは問屋が卸さないようで。前学期の授業を理解し終わっているわけではありませんし、読んでいるべき文章を読んでいなかったりするので、できるだけカバーしておかないとまずいです。試験ももうすぐですし。はう。

とりあえずは紅魔郷 Extra で我慢するということで。

……あれ? いきなり撃沈された?

IPA 発音記号の入力

Estonian Assignment で IPA 発音記号(ややこしいですが、通称 IPA)の入力をする必要がありました。そこそこ有名な英字フォントなら英語で使う発音記号は一通り揃っているのですが、それ以外はなかなかです。Windows だと、Arial Unicode MS がありますね。

今回使ったのは SILSIL IPA Fonts です。Serif, sans serif, monograph と 3 種揃ってほぼ完全な発音記号を提供してくれる優れもの。大変お世話になりました。

しかし、入力に問題が。Keyman というソフトを仲介にして入力方法を提供しているのですが、それが正常に働いているように見えない。今回の入力先は Word 2000 (SP3) だったのですが、入力中にフォントが日本語フォントになぜか切り替わったりすることもしばしば。おそらく < とか > を入力するときに Shift キーを押すのが原因だと思うんですけど。

原因究明にインターネットを使えない上時間に余裕が無かったので、結局 Keyman を使うのはあきらめて、アクセサリの文字コード表を頼りに直接入力することにしました。幸い、Estonian で使う発音記号は基本的に英語のアルファベットで、それ以外で頻繁に使うのは [ɑ] とか [ɤ] ぐらいなものだったのであまり苦労せずに済みました(それぞれ A と F に対応)。

01/03

寒稽古

ふと思い立って、竹刀袋を取り出した。Edinburgh に道場があるという話を聞いて持ってきたが、結局住むことになったのは Stirling だったから、使う機会は無かった。夏の頃こそ時たま素振りをしていたものの、冷え込み始めるとそれすらする気にならなかった。

中学高校合わせて 5 年以上、剣道部に在籍していた。もっとも、頻繁に顔を出していたのは最初の 3 年とすこしだったから、あまり良い部員だったとはいえないだろう。それでも、たくさんの素晴らしい先輩と後輩、そしてもちろん同級生と過ごした時間は忘れられない。二段を取ることはできなかったのは残念だが、部活動を通して得たものは他の何にも代えられないと思っている。

年が明けて数日経つと、寒稽古と称して早朝から練習をするのが恒例だった。板張りの素っ気無い道場には今にも凍りつきそうな空気が淀んでいて、風を通すために窓を開けると、今度は冬の外気が僕たちの間を吹き抜けた。当然低学年の部員は不平を口にしたが、それでもなぜか出席率は悪くなかった。僕たちの裸足は最初こそ悲鳴をあげるものの、稽古が始まると間もなく体が芯からあたたまり、終わる頃には清清しさすら感じるのだった。

庭に通じる扉を少しだけ開けると、外の冷気が音も無く滑り込んできて、僕は一瞬怯んだ。ここのところ家の中に閉じこもって机に向かいがちだったから、冷たい空気に対して怖さに似たようなものも感じる。一息の間だけ立ち止まり、竹刀を手に外へ踏み出す。今日はまだまだ霧が深いらしい。口から出た暖かな息が長く伸びて、そして細かな粒が風に流されるのが目に見えた。軽く準備体操をしている間に、もう手がかじかんできたのが分かる。

竹刀を左手に提げ、誰もいない向うへ頭を下げると、周りの空気が変わる。本当に長い間竹刀に触れてすらいなかったのに、それでも体が自然に動くのはなぜだろう。一人でできることはそう多くないから自然と基本の動作の繰り返しになるが、それがやはり部での順通りなのが可笑しい。一通りの動作を終えて一旦刀を収めると、肩の力が抜けて大きな息になった。

息を整えて、再度刀を抜く。今度は足を踏み込んで打つ番だ。竹刀が大気を切り裂く音は聞こえない。でも、その感触は確かにある。空気が流れるのが分かる。剣先はただ空を泳ぐのみ。朝露に濡れ、まだ凍っているものもある芝生に足を取られる。何度も滑りそうになるも、気にせず続ける。最後の切り返しで、それまで迷惑になるだろうと思って抑えていた声が出た。といっても、摩擦音だけだが。相手はいない。此処はスコットランド。たった一人の寒稽古。そして、わずかに耳障りな自分の声。ああ、息が真っ白だ。

全てを終え暖かな部屋に戻って初めて、手が満足に動かないことに気付く。なるほど、真剣だったわけだ。本当の寒稽古に比べれば微々たる時間だったはずだが、心地よい疲れと充足感に満ちている。ここしばらくの鬱屈とした気分がいくらか晴れたように感じるのは、気のせいではない。一度だけ、大きな伸びをする。振り返ってみれば、さらに深くなった霧の中で、真っ直ぐに伸びた足跡が芝生に残っていた。

きっと今日の昼御飯は美味しいに違いない。

01/01

ミルクが猫を飲んだ。です。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。こちら英国でも年が明けました。

今年は残念ながら(?)年賀状はありません。インターネットを通しての挨拶のみで失礼させていただきます。

さて、ほとんど実感が無いものの、去年は僕の人生にとって大きな意味を持つだろう環境の変化が立て続けに起こった年でした。それでも新しい環境に移るたびに、あるいはどんな環境においても、僕はいろいろな人々に支えられ、つつがなく日々を送ることができました。この奇跡のような日常にはただ感謝することしかできません。

今年も……と言っても物理的にはほとんどの人には帰ってからになることとは思いますが、お付き合いいただければうれしく思います。皆様よろしくお願いいたします。

[表紙絵] んー

いつまでもクリスマス気分ではまずいので、模様替え。

やる気の無い題のわりに、実はなぜかかなり気合入ってます。

東方最萌でこの先 5 年分ぐらいのお絵描きエネルギーを使い果たしたはずだったんですけど、どこからこんな気力が出てくるんでしょうね。ほんとの所を言えば××××を描きたかっただけ、なんて口が裂けても言えやしません。こんなことならやっぱりリュースを描けばよかったかも……。

ともかく、2004 年はこんな年になればいいなあ、とか(嘘)。
「はいはい、遊ぶのは課題を済ませてからだよ」
……はひ。