home > misc > 2004/06

2004/06

06/27

teratti のノルウェー旅行記 1/5

ノルウェーです。中略。

06/26

鶉を飼わぬこと。

[表紙絵] Kilchurn Castle, Loch Awe

22日の Oban - Glasgow Queen Street 車中から。

東方妖々夢 Normal 全機クリア

いまさらながらクリア。霊、夢、幻、恋、魔、時符の順。最後はやや稼ぎにいって5億点越え。たぶん全部合わせても実質20回やってないはず。

さて、これからの Hard & Extra が本番ですか。

06/24

人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。しかしこれはみなきわめて凡俗な考え方だ。というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることが出来るのである。

teratti の英国奮闘記 74

Travelpass 旅行もついに今日が最終日。当然家に帰ります。

08:00 朝食。できるだけいろいろなものを食べようと kippers を頼む。が、多すぎ。あんなに油ギトギトで塩辛いものを3枚も食べられるわけがないでしょう。食べましたけど。

Stranraer は見事に見るところが無い。まあ、唯一の機能 Belfast 行きのフェリーも他に移っていってますからね……。絵葉書を売ってるところがそもそも1件しか見つからないとはこれいかに。幸い雨は降っていないものの相変わらず暴風。西海岸はいつもこんなものなのでしょうか。

10:00 発の電車で Ayr に。定刻の 11:21 着。活気があっていい街。舗装がしっかりしているところからもそれなりに財政が潤っているのが分かります。考えてみると今週は一度も座って食事してないので、Lonely Planet に載っていた Honey Pot というくまのプーさんがモチーフの喫茶店で昼食(絶対ディズニーに許可をもらってなさそう)。これは大正解。普通の値段でも紅茶をちゃんと葉で淹れる店があることを確認できてうれしい。

13:43 Ayr 発、14:34 Glasgow Central 着(数分遅れ)。急いで Queen Street 駅に移動して、出発が少し遅れていた 14:45 発 Glasgow - Edinburgh 間のシャトル便をつかまえる。15:40 頃 Edinburgh 着。

16:05 発の Dyce 行きを使って Dundee まで行こうと思って待つものの、いつまでたっても電車が入ってこない。結局20分ほど遅れて発車。もともと余裕を見ているとはいえ、次の接続が厳しそうな予感。

定刻 17:25 より30分以上遅れて Dundee 着。接続失敗。もともと25分ぐらいは余裕を見ていたのに、それを超えられるとどうしようもないです。次の電車までは1時間以上あるので、気が乗らないもののもう店が閉まっている Dundee 中心部一周。

まあ、三歩譲って遅れるのは仕方ないとしましょう。でも納得いかないのは、それを縮めようと努力しているようには全然見えないことです。むしろ遅延がどんどん拡大することが多すぎる。何のために時刻表があるのか……。客足が伸びないのは当たり前でしょうに。

19:09 の電車に乗る。そういえば一度も買ってないなあと思って Ayr の Marks & Spencer で買っておいたカリフォルニア寿司パック(£3.6)をあける。内容はサーモンの握り2カン、えびの握り1カン、ツナのカリフォルニア巻2切、サーモンの細巻2切、あとは手拭としょうゆ、わさび、紅(???)しょうが。ごはんがパサパサなのは仕方ないとして、さすがは M&S と言うべきか味は一応食べられるもの。まぐろに化けて赤ピーマンが出てくるなどというトラップは無し。しょうゆの容器をよく見てみると、日本から輸入している模様。うなぎの蒲焼のたれを小分けで売るときによく使われるような、赤いキャップがついた直方体のポリ容器です。確かにこれはお弁当文化がないと無理か。あとは、わさびをしょうゆに混ぜるのに専用の棒がついてたり。"Our sushi does not contain any raw fish." ってのは自慢することかどうか。

定刻の 19:58 から数分遅れて Stirling 着。バスを10分ほど待って家へ。ふー。

少し振り返ってみれば、多少の自信を得たかと思えば一瞬で自信を失ったり、なにかと忙しい旅。慣れない人がするとこんなものでしょうね。まあ、それなりにいい経験だったとは思いますです。

とりあえず、寝るー。

06/23

teratti の英国奮闘記 73

07:00 朝食。大雨。目の前の幹線道路がなぜか交通規制されているようなので、宿の人が Bus Station まで送ってくださる。おかげさまで 08:15 発 First X95番に乗車。例のごとく爆睡。

09:30 Edinburgh 着。あー、懐かしいにおいがする。嵐ですが。Virgin Train の 10:06 発 Bournemouth 行きに乗車。おそらく最新型の車両できわめて快適。使えないけど、コンセントもあるし。トイレも広い。

途中停車なしで 11:23 Carlisle 着。晴れ。さすがにここは England の香り。下車してから重大なことに気づく; 持っている紙幣が全部 Scotland 紙幣だ。小銭があまり無いので、冷や冷やしつつ早足で観光。Castle と Cathedral を観る。Marks & Spencer で昼ご飯にサンドイッチを買って駅に戻ると、発車1分前。危ない危ない。

13:07 発で Dumfries へ向かう。13:46 Dumfries 着。これまた急いで回るものの、雨が降ってきたりして予定通りには回れずルートを縮小。今晩の食料を調達したり、Tourist Information Centre で今夜泊まれそうな B&B の一覧をもらっておく。

14:59 Dumfries 発、Stranraer 行き乗車。やや珍しいルートで、これはちょっと長め。スカスカだった車両が Ayr で一気に埋まったのでびっくり。でも Girvan でちょっと空く。

定刻の 17:55 より少し早くに終点の Stranraer 着。外は大嵐。駅が埠頭の先にあるので、タクシー待ちの客を横目に一人でひたすら町の中心を目指す。電話ボックスに陣取って、B&B 探し開始。Dumfries でもらったリストにたくさん載っていたので、場所が分かるところから順にかけていく。

……が、どこも満室。次第に焦ってくる。結局、リストに載っている中に空きは無く、笑いたくても笑えない状況に。ひたすら歩き回るものの、目に付くのは電話をかけたところばかり。寒気を感じだしたので、泊まれるところならどこでもいいと思ってホテルも視野に入れる。それでも最初に見たところは満室。しかし、掃除のおばちゃんに教えてもらった通りへ行ってみると、一見しただけでは見逃しそうな B&B 発見。助かった……。これが 19:30 過ぎ。

疲(略)。要するに疲(略)。

06/22

teratti の英国奮闘記 72

07:00 朝食。ここの朝食はすごい。ご主人が元シェフだから。なんとあの Gleneagle でも働いてらしたらしいので、驚き。Tourist Board に登録してないので、Tourist Information Centre で聞いても見つかりません。なんとなく理由は分かりますが。McCaig's Tower の周りにある B&B に紛れてますので、Oban に行く機会がある方はご連絡を。

08:18 Oban 発。Glasgow へ。天気はまあまあいいものの、体が疲れているようなので睡眠を最優先。

11:21 の定時から少し遅れて Glasgow Queen Street 駅着。Glasgow Central Station まで歩いて、12:00 発 GNER の London Kings Cross 駅行きに乗り換え。さすがに予約席多し。最後尾ががらがらだったので座るものの、よく見てみると喫煙車両だったのでちょっと後悔。

Scotland と England の国境を越えて、13:43 Berwick-upon-Tweed 着。南に行くと膠着語の香りがしなくなってくるような。ここは今は England に属しているとはいえ、複雑な歴史を持っている不思議な街。街を囲む壁がほぼ無傷で残っているので、その上を一周する。で、急いで駅に戻って Merlose 行きのバスを待つ。

定時の 15:07 からちょっと遅れて First 60番バスが目に入る。運転手と目を合わせた後、荷物を背負ってバスが止まるのを待っていると、なぜかバスが目の前を通り過ぎる。方向転換するようだったのでさらに待っていると、方向転換し終わった頃、乗車口が自分のいるのと反対側になってしまうことに気づく。と同時にバスが速度を上げて、目の前から去って行った。呆然。……ミスった?

次のバスは160分後。前にもこんなことがあったような気もしますが、今回は自分が明示的に意思表示をしていれば予定通りに行っていたはずだけに、精神的被害大。がーんという効果音を背負って壁の内側を探索したりお茶を飲んだり。はぁ。

17:47、今度ははっきりと手を出してちゃんと乗る(£4.5; これは Travelpass 対象外)。Merlose はもう無理なのでパスして、直接今夜の宿がある Galashiels へ。19:25 過ぎ、Galashiels 着。ほとんど人が歩いていないものの、道を聞きつつなんとか到着。今度の B&B は Sunnybrae いう名前。ツインの1人使用で £20、すこし不満もあるものの全体的にかなり清潔なので十分。さらに疲れてるのでさっさと寝る。

06/21

teratti の英国奮闘記 71

今日から4日間の旅行が Travelpass を使った最後の旅行になる予定。

が、初っ端からいろいろといろいろな事情が重なっていろいろと予定を変更。とりあえず父と共に朝に Stirling から Glasgow へ行き、Home Office の Public Enquiry で相談。たぶん大丈夫だと思いますが。

午後は明日の宿の予約をしてから、Burrell Collection Museum 見学。美術は少なくとも僕の場合、予備知識が無いとある程度以上は面白くならないんですよね。でも、特に絵画は歴史とかに全然駆り立てられるものが無いので全く調べる気にもならないという。むー。絵についてはレンブラントの若いときの肖像画。ドガーはいっぱいありました。全体ではタペストリーがやっぱりすごいかな。疲れたのでお茶とスコーンで休憩。

Marks & Spencers でりんごを4つ買って Glasgow Queen Street 駅へ。19:12 発 Oban 行きは、直前までプラットフォームのアナウンスが無くてやや混乱気味。ここはぜひ日本の祭典の人整理の手際のよさを……おっと、これ以上書くと何かと問題になりそうなのでやめとこう。4両編成ですが、前2両が Oban 行き、後ろ2両が Mallaig 行き。Crianlarich で分岐があるので。3分ほど遅れて発車。急停車には反対。

Crianlarich までは前回の Mallaig 行きのときと共通。今回のほうが天気はいいので、少し楽しめる。と思っていたら、Crianlarich の手前で雲につかまる。あきらめかけたところ、その雲を抜けるとそこは理想的な晴れ。風もほとんどないし、今までで間違いなく最高の風景でした。夕暮れの光がよすぎ。

21:15 着。予約しておいた(というか家族で2日前に泊まった) B&B へ行ってさっさと寝る。

06/18

teratti の英国奮闘記 70

今日は家に帰る予定の日。

快晴ではないものの、一応の晴れ。最終日だけ陽が差すのは気のせいか。時折雨もありますが、ここはスコットランドなので仕方なし。

08:25 頃朝食。ダイニングルームは不釣合いなぐらいに立派なものの、いろいろ不満。残念ながら Porridge を残してしまった。クレジットカードが使えたのはありがたいですが。さっさと後にして John o' Groats の土産屋で時間をつぶす。

10:05 発の Wick 行きバス Rapsons 77番は5分ほど遅れて出発。Thurso のほうへ向かうので一瞬焦りましたが、周辺の村で人を拾っていくだけだったので一安心。時刻表の 11:05 より10分ほど早く到着。

Wick はなかなか lovely な街。朝飲めなかったので、Safeway でオレンジジュース(£1.15)を買って飲む。パン屋さんで昼食・おやつ用にいくらか買い込む。Scots Magazine の新刊(6月号; £1.45)を見かけたのでこれも買っておく。

12:09 Wick 発 Inverness 行きは2両編成。これまた一応景勝ルート(要するに「何も無い」だけ)の North Highland Line。乗ってみてびっくり、予約席だらけ。予想外だったので焦る。小学生ぐらいの集団が1両を占拠しそうだったので、もう片方に進行方向左側の席を確保するものの、Georgemas Junction の構造が分からないのでどう方向転換するのか分からず、賭けのようなもの。結局東西に走る線に北西の Thurso からの線が下に凸な曲線を描いて接していたので、賭けは成功。ちなみに僕が乗っているほうの車両は Thurso で幼稚園か保育園ぐらいの子供の集団で埋まりました。予約席ばかりだったのは、たまたまかも(でもどうせなら車両を増やしてほしい……)。

定刻の 16:00 から15分ほど遅れて Inverness 着。あまり余裕は無いので、急いで回る。前回来たときに目をつけておいた Peter Rabbit の本(というよりは Beatrix Potter の本)12冊セット £10 を Victorian Market の土産屋で購入。その他絵葉書を少しと水を買って駅に戻る。

16:50 Inverness 発 Glasgow Queen Street 行き乗車。これは4両編成。Pitlochry でなぜか15分ほど停車したので遅れる。それにしても、買った本を見ていて分からない単語が多すぎる。単語力はかなり落ちてるんだろうなあ……。途中きれいな虹を見る。

17:43 の予定より10分ほど遅れて Stirling 着。ここでもちょっとだけ虹。

父に拾ってもらって今週の旅は終了。いやあ、長かった。

[表紙絵] A Puffin, Cape Wrath

何かと奇跡的な一枚。

06/17

teratti の英国奮闘記 69

今日は北西端 Durness から北海岸を通って北東端の John o' Groats まで一気に移動。最初の予定では Durness に1泊だったので、いろいろ短縮。

08:15 朝食。きんさん・ぎんさんを知っているとは。

5分ちょっと遅れて来た 09:45 発 Tongue 行きの Rapsons 70番のバスに乗車(£4.7)。他の客は2日前に Tourist Information Centre で困っていた女性のみ。1時間後に着いた Tongue で Thurso 行きの postbus に乗り換え。待ち時間に絵葉書を買う。ちなみに天気は悪すぎです。

13:30 頃 Thurso 着。料金を払おうとすると、おじさん曰く「今日はバスがタダの日だから要らん」。……なるほど。John o' Groats では食料調達が困難なことが予想されるので、夕飯用にサンドイッチその他を購入。13:53 発 Rapsons 80E番で John o' Groats へ。ここからは再び Travelpass 使用(最後に使ったのは Ullapool まで)。

14:41 John o' Groats 着。Lonely planet のスコットランド本に、John o' Groats に泊まろうなどとは考えるな、との記述があったので大きな不安を抱えながら宿探し。幹線道路沿いの目立つ2件で迷うが、Caber Feidh Guest House を選ぶ。ダブルルームを1人使用で £25。設備の老朽化を考えると高いような気はするものの、そもそも人家が少ないため他を探すのは断念。まあ、確かにあまり薦められる宿ではありません。

無事宿が決まったので(無理なら最悪遅いバスで Wick まで行くつもりだった)、本島北東端の Duncansby Head へ向かう。ついでに南側の Stacks of Duncansby 近くにも行く。2時間ほどで帰還。Cape Wrath のときもそうだったけど、双眼鏡が無いとあまり面白くないです。John o' Groats にもう一度行って土産屋を冷やかす。

何かと疲れているようなので 23:00 就寝。

06/16

teratti の英国奮闘記 68

昨日でもまだ長いなぁ。

ちょっと寝坊。天気はますます悪し。08:15 朝食。宿の女主人(この呼び方もなぁ……)が Kyle of Durness を渡るフェリー乗り場まで送ってくださる。が、09:30 が無理っぽいので1時間後に再訪、次は 11:00 と聞いたので雨の中待つものの時間になると 12:00 に変更になったとのこと、中略、15:00 頃帰還。Cape Wrath でパフィンパフィン。

それ以外は特に何も。EURO2004 のスペイン・ギリシャ戦とか。

……明日はもうちょっと書こう。

06/15

teratti の英国奮闘記 67

昨日は短くならなかったので今日は。

ちょっと寝坊。08:30 から朝食。ほかの宿泊客は Holland と England から2組。天気は少しましに。海の色が美しすぎて困るので絵葉書を買う。ツナの Filled Roll(£1.5) も買っておく。

Tim Dearman Coaches で3時間ほどかけて Ullapool から Durness へ(£12.7)。定刻より15分ほど遅れて到着。TIC で前に並んでいた女性がシングルの部屋を探すのに苦労しているのを見て不安になっていると、手持ちのリストには空きがないとのこと。幹線沿いは避けて細い道で B&B を見つける。特に名前も無いような小さなところ。ツインを1人使用で £25。いろいろあるので2泊することにする。話によると Durness 全域で水道が使えないという。なんだそりゃ。

とりあえず Smoo Cave へ。増水しているので Boat trip は無い模様。迷いに迷った末に Faraid Head にも行く。なかなか信じがたい光景で人もいないので楽しくて怖い。とあるレストランで Soup of the Day(£2) + ミネラルウォーター。

公共トイレが閉まっているなど確かに水が使えないので、水を 6l ほどもらう。実際に使ってみるとなんとも中途半端な量。

なんとなく EURO2004 ドイツ・オランダ戦を観戦して 23:30 就寝。

06/14

teratti の英国奮闘記 66

懲りずにまた出発。09:09 Stirling の電車は1分遅れで発車。09:39 から数分遅れて Perth 着。またも実は違反ですが、特に指摘されず。むー……。眠いので眠い。

乗り換えして 09:55 Perth 発、Inverness へ。結構人が多いうえに始発は Edinburgh なので、いい席を取れない。Pitlochry でそこそこの席を確保。今度は海岸線なんてぜんぜん通らない路線ですが、眠いので以下略。ちょっと冷房効きすぎです。完全に晴れてきていい感じ。

定刻 11:57 に Inverness 到着。天気もいいので例の中州 Island Ness へ。なかなかよろしい。例によって持参のサンドイッチを食べていると、雲行きが怪しくなってくる。食べ終わったころに雨。中心に戻る。残念ながら Museum of Music は National Trust for Scotland の事務所になった模様。雰囲気のいい Victorian Market をぶらぶら。さっき傘が壊れていることに気づいたので £3 で購入。

次に乗る 14:35 の Citylink 961番のために10分ほど前に Bus Station に行くものの、バスから人があふれているような。一日に2本か3本しかない不人気路線だと思っていたので慌てる。聞いてみるともう1台来るということで、待つ。そのもう1台に乗り込むものの地元のボーイスカウト(らしきもの?)の集団のおかげであっという間に満席近くになる。これだけ人が乗るのならもっと本数を増やせばいいのに。

15:55 Ullapool 着。暴風で新しい傘が最終形態アサガオにいきなり変身。Tourist Information Centre で Single room がある B&B の一覧をもらう。これはありがたい。3件目の小さな B&B Penny Brone で空きがあったので、見せてもらう。これは……ひょっとしてひょっとすると少女趣味というやつですね?

即決。

部屋を決めたあたりから激しい雨が風に加わる。丘に登るときれいらしいですが、とても動けない。でもまったく動かないのも癪なので、武装して街の中を歩く。なかなか lovely な港町で予想以上に気に入りそうな感じ。天気がよければ。

まともなシーフード料理を食べたいものの、スープだけでも £5 ぐらい普通にします。で、たかがスープに £5 ……、スープに £5 ……、と頭の中で繰り返して諦めるいつものパターン。節約しないとまずいので。結局とある埠頭近くのお店で Small Haddock & Chips (£3) を買って暴風の中を歩きながら食べる。こういうのはなぜか記憶に残っちゃうんですよね。Safeway でりんごを買っておく。

ラウンジでお茶をもらいつつ EastEnders を見て、ついでに EURO2004 のスウェーデン・ブルガリア(ベルギーだったかも)戦もちらっと見る。女将さん(この呼び方も変か)のお話を聴いてると、なんかものすごい家庭の模様。子供さんたちも超優秀みたいだし、いろんなところに行き過ぎ。内容が全部分かるわけでもないし、言いたいこともあまり言えないあたりが情けない。しかし娘さんの雰囲気がハーマイオニー役の彼女に似ている(逆か)。

Tourist Information Centre で仕入れた情報によると予定を大幅に変更せざるを得ないことは確実なので再編成を図る。実際に行ってみないと分からないところも多いですが。荷物を整理して 23:30 就寝。

06/11

teratti の英国奮闘記 65

07:00 起床。昨夜から続いて天気悪し。08:15 Full Scottish Breakfast の朝食。さりげなくコーンフレークが Special K だったりヨーグルトが Weight Watchers のだったりするあたりにこだわりが感じられます。実は当たりだったのかも。同泊はフランスのパリから来たという御夫婦。日本人がしゃべるフランス語はきれいだとおっしゃってたけど、本当だか……。

09:15 宿を出発。かなり濡れながら15分ほど歩いて Broadford へ戻る。家の周りでは最近雨に逢っていなかったので(それはヒッキーというのでは……)、ちゃんと武装してこなかったのが失敗。途中 Citylink のバスが通ったので、すわ乗り遅れたかと焦って手を振るものの、Not in service の表示。紛らわしい。09:54 の Citylink 917 で出発。

橋を渡って Britain 島へ帰還。10:12 Kyle of Lochalsh 着。一度行ってみたいと思っていた駅プラットホームにあるシーフードレストランは夜(18:30-21:00)だけの営業になってしまった模様。残念。朝ごはんをたっぷり取ったので、町をぶらぶらして、表通りのレストランで Soup of the Day (£2.25) だけ注文。長い名前で聞き取れなかったものの、味はどう考えても Lentil。パンも結構まともだったので当たり。駅に戻って博物館で絵葉書を買う。

11:52 Kyle of Lochalsh 発。ここから Inverness までの路線は Northern Highland Line の一部、またも景勝ルートの通称 Kyle Line。まあ、本格的に雨ですが……。霧がかかるだけなら幻想郷的でいいものの、窓ガラスが水滴でいっぱいでは困ります。今度は2両編成で、列車は前回と違い新しいほう。座席数が多くないわりに予約席が多すぎるので席を探すのが大変。念のため僕も予約はしましたが、かなり悪い場所なので無視。地図で見る限り主な見所は左側と思われるので、後部左側の席を確保。右側のほうがよさそうなのは Achnasheen - Garve 間の27分間だけです。景色はどうだったか? ……クラシックコンサートの一番いい席を取って居眠りするのが最高のぜいたくだと言った人はつくづく偉いと思います。

定刻 14:23 よりほんの少しだけ早く Inverness 着。いつの間にか晴れているもののいつ晴れたのか分からないのが悲しい。次に乗る電車まで約1時間あるので、Tourist Information Centre に寄ってから River Ness 沿いを歩く。本当は南のほうにある中州まで行きたいところですが、この時間で往復するのは不可能なので諦める。早めに折り返して前回来たときには見られなかった St Andrews Cathedral を観て戻ると、ちょうどの時間。Aberdeen 行きの電車を待って長い列ができていました。Inverness は来週2回電車待ちする予定の街なので、絵葉書を買ったりするのはまた今度。

15:25 Inverness 発、次は "御影石の街" Aberdeen へ。2両編成ですが、都市間の定期便だからか座席の間隔が狭い。今度はどちらかというと変化に乏しい景色なので、ついつい以下略。お酒を持ち込んだ若者のグループが騒がしいかも。大雨が降ったり止んだりの繰り返し。

17:36 Aberdeen 着。雨は止んでいたものの、空の色が怖い。案の定、数分で土砂降りに。大急ぎで中心部を小さく一周して駅に戻る。工業都市であることはやはり表に出てくるらしく、怪しげな地区がいくつか目に付きます。途中子供に丁重にお金をせびられたので、丁重にお断りする。最後に乗る電車は遅れているようなので、駅構内の The Lemon Tree という名前のお店でパック入りサンドイッチ(Smoked Han & Tomato, Cheddar Cheese Salad, Tuna Mayo & Cucumber; £3.09)を買って待つ。

結局定刻が 18:41 の電車は10分ちょっと遅れて発車。今度はさらに新しい型のようで、座席も快適。電光掲示板まであります(でも役に立ってない)。快速みたいなもののようで、止まるのはある程度大きな駅のみ。結構速度を出しているので、窓の水滴が後ろに流れていってちょっと快感。この線は東海岸線を通って、West Highland や Kyle に劣るとはいえ景勝ルートということになっています。沿岸に面白い地形が時折見られるし、内陸を通る部分も楽しめるので確かにいい感じです。出発して30分ほど発つと、雨の地域を脱出してやっと晴れに。これが Kyle Line の時だったらもっと良かったのになあ。

Stirling に 21:00 過ぎ着。定刻は 20:43 なので20分ほどの遅延。当然、まだまだ明るいです。ちょうどレンタカーを借りていた父に迎えに来てもらって家に到着。

トラブルもありましたが、これにて2日間の "literal" roundtrip が終了。来週は Northern Highland へ行く予定。あ、今度はこんなに細かく書きませんのであしからず。疲れたので。

06/10

teratti の英国奮闘記 64

Freedom of Scotland Travelpass を使っての旅行開始。スコットランド全域の鉄道乗り放題に加え、鉄道が通っていない区間を繋ぐバスやフェリーにも乗ることができるパスです(詳細は Scotrail の web サイトを参照)。連続する8日中4日有効のものと15日中8日有効なものの2種類がありますが、当然後者を選択。Yound Persons Railcard を作った(£20)ので、Travelpass 自体は£78.55で購入。

06:44 Bridge of Allan 発。最寄り駅なのですが、引越ししてから使ったことが無かったので見つけられなくてちょっと焦る。2両編成の列車は定刻通り発車。実は一部区間を除いて早朝の電車は使えないという Travelpass の制限から料金を払う必要があるのですが、車掌さん(小柄で金髪ショートカットの綺麗な女性)は Travelpass を見慣れないらしく、何の指摘も無くパス。通勤用の路線だし、そんなものですか。07:31 の定刻よりはほんの少し早めに Glasgow Queen Street 着。Glasgow と Edinburgh にはしばらく前に自動改札が導入されましたが、評判は……。

08:12 Glasgow Queen Street 発 Mallaig 行に乗車。これはちょっと古い型の車両4両編成で、5時間以上の長時間乗車の予定。この列車の車掌さんはさすがに手馴れたもので、当然ですがパスの裏に日付も記入されてしまいました。長い路線なので、窓の外を眺めながらうつらうつら。この路線は West Highland Line という名前で、特に Fort William 以西が景勝ルートとして有名なのですが、雨は降っていないものの天気が良くないのが残念です。途中 Ardlui でしばらく停車するものの、向かいから来るはずの列車が来ないので5分ほど遅延。途中晴れ間も見えてくる。Fort William 到着前に持ってきたサンドイッチとりんごで昼食。

Fort William 到着直前に問題発覚。Glasgow 出発時点で Glenfinnan Viaduct 通過時のことを見越して最後尾近く進行方向向かって左側の窓側席を確保していたのですが、地図を見ていると Fort William 駅で列車の向きが変わりそうな予感がひしひしと。急いで列車の中心から見て点対称の位置の席を確保して一息ついていると、Fort Willam 停車中に雨が降り出してきました。これは厳しい……。

が、雨は出発後しばらくすると止んでしまい、今度は陽が出て窓の水滴を飛ばします。そして Glenfinnan Viaduct 直前で奇跡の全快。今回僕が乗ったのは Jacobite 号ではない普通の Scotrail の列車ですが、それでも高架の上では極端に速度を落とすサービスには感心しました。おじいさん・おばあさんが大喜びです。あと、ついでに僕も。Loch Shiel が確かに絵葉書みたいにきれいに見えるのも確認してちょっと感動。確かに Fort William 以降はそれ以前に比べて変化が大きくて楽しいです。Mallaig には定刻通り 13:25 到着。Jacobite 号がホームからちょっとはみ出して停車中でした。

Mallaig からは Caledonian MacBrayne のフェリー18番で Isle of Skye の Armadale まで移動。Mallaig では雨が降ったり止んだりでしたが、お土産屋さんで時間をつぶして 14:40 出港、15:03 に Armadale 到着。ここからは接続している 15:10 発のバス(Rapsons)で Broadford まで行く予定だったのでバス停の場所を尋ねると、「次のバスは5時半よ」とのお返事。……あれ? 時刻表を確認してみると、乗るつもりだったバスは School Summer Holiday のみの運行。……あ。ひょっとして今はまだ Summer Holiday じゃないのか。

2時間半の時間ができたので、近くの村 Ardvasar を覗いてみたりするものの、坂が多かったり時折大雨になったので、重めの荷物を持ち歩く歩行者には辛すぎました。Armadale Pier に戻って小さな喫茶店で休憩して、17:35 Armadale 発 Rapsons 51A で今度こそ Broadford まで移動。爆睡しつつ 18:10 頃着。

さて、ここからが大変。予定では2時間半前に着いてゆっくり宿を探す予定だったのに、この時間になってしまっては悠長なことは言ってられません。頼みの綱 Tourist Information Centre もとっくに閉まっています。自力で探し当てるしかないので、目抜き通りに沿って B&B を片っ端からあたってみるものの、ほとんどが No vacancies で、他は「惜しい、今埋まったところだ」とか「家族用の部屋しか空いてない。高いよクケケ(注: なにかと歪められてます)」とかとか。表通りに出ている看板には vacancies と書いてあるのに長い坂を上っていって空き部屋が無かったりすると殺意がくじけそうになります。もう無理かなあ、高いけどホテルに泊まるしかないか、と思い始めた頃にやっと空いている B&B を発見。Green Gables House という名前で、水周りは共用で一泊£18。部屋も十分広いし調度品も一通り揃ってたので、即決。19:00 頃の話です。結局バス停から1マイルぐらいは離れてるので、Broadford というよりは他の町かも。

晩御飯は Lonely Planet にも載っている B&B 探しの途中に見つけたレストラン Creelers で食べようかと思ったのですが、やはり人気のようで聞いてみると1時間以上待たないと席が無いということだったので、持ち帰りで Seafood Pizza 9 inch (£6) を購入。味が濃いのは別として、普通においしかったのでちょっとびっくり。イカやタコが絶対に入ってない代わりに Mussels がたっぷり載っているあたりは日本と違いますね。

備え付けのお茶がちょっと個性的で レモン入りの緑茶とか TWININGS の Pear & Guava とか。ついつい飲んでしまう。23:30 就寝。

06/09

あれあれ、と神が言った。

teratti の英国奮闘記 63

終わった。

旅に出ますので探してくださると嬉しいかもしれません。

06/08

パピプペットマスターめるぽ。

進路のはなし 前振りだけの巻

進振りの希望提出も一段落したようなので、気が早いですがそんな感じのリストを。

偏っているというか何も決まっていないというか。興味があるところをつらつらと。どこでもいいと言うことも多いのですが、どうせなら積極的に関心を持てる分野のほうがなお良いのもまた事実。受け入れ人数とかは全然知りませんし、関心の度合いもばらばらなのであくまで参考扱いの参考資料ということで。

06/06

言葉の限界を言葉で語り、人の限界を人が語る。

文字通りなはなし

英語には literal という形容詞があって、日本語に訳すときにほぼ間違いなく「文字通りの」もしくは「逐語的な」となるらしいです。文字通りというのは、literal の反意語が基本的に figurative であることからも分かるように、比喩や誇張ではないという意味でしょうね。この裏にあるのは、各単語が固有の一次的な意味を持っているという考え方です。

ところが、ふと気付いたのですが、英語の literal と日本語の「文字通り」の意味が根本的にずれる可能性があるんですね。どうしてかといえば、そもそも「文字通り」という中の「文字」の概念が日本語と英語で違うからです。英語でアルファベット単体は意味を持ちません(ただし形態素 morpheme としては意味を持ちうる)が、日本語の漢字は一字一字に何らかの意味(もしくはイメージ)があります。ということは、「文字通り」というのが比喩ではないという意味でなく、語句を構成している漢字の原義をそのまま組み合わせたという意味として捉えられる可能性があるわけです。

まあ、あくまで可能性の話なので適当な例がたくさんあるわけではありません(こういう例を見つける作業は苦手なんです)。例えば、「オーロラを文字通り観光してきます」という日本語の文とかどうでしょうね(どうって何?)。あと、「蛍光」とか(とか?)。